(いぼみず)
いぼ水
秩父市大宮

(現地の案内板)
「いぼ水」の由来
「姿の池」から坂氷方面に、およそ百メートルほどくだった道ばたに「いぼ水」といわれる井戸があります。石に「いぼ水」ときざまれているだけで、ひと目みたところは別に変わった所ではありませんが、弘法大師にまつわるつぎのような伝説が残されています。
その昔、弘法大師は諸国行脚の旅を続けておられました。中背のからだで左手に杖をつきながら秩父まで参りますと、子どもたちがいっぱい集まって遊んでおりました。子ども好きの大師は、にこにこしながら眺めておりますと、ひとりポツンと遊びの輪からはなれてなんと気分の沈んでいる子が目にとまりました。大師がわけをたずねますと、手足だけでなく体にいっぱいいぼができているので友だちにきらわれるのだとこたえました。
大師はその子を大変かわいそうに思われて「それでは、わたしがなおしてあげよう」といって旅の杖を地面に突きたてました。すると、不思議なことには今まで何もなかった地面から美しい水がこんこんと湧き出してきました。この水でいぼを洗えばきれいにとれることを教えられ。そばには地蔵尊をおまつりになるとまた諸国廻路の旅にたたれました。
その子どもはもちろん、いぼで苦しんでいた多くの土地の人々は大いに喜び、その後この水を「いぼ水」と呼ぶようになり、今でも土地の人々には効能があると伝えられています。石の側面には「伝説と信仰とを持つ稀有の霊水碑なり」ときざまれています。
(「秩父の伝説」と方言及び秩父教育第五十号特集より)

羊山公園

【ブログ記事】
'09 4/14



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