(にほんいちのおうけつ)
日本一の甌穴
秩父郡長瀞町井戸

河床の一定箇所に転石等が長期間滞留すると、流水の触媒作用や、水圧による転石の振動による磨耗で、岩盤上に次第にうず巻状の穴をうがっていくことがある。こうしてできた穴を甌穴という。地方ではその形態から、鍋穴とか、釜穴と呼んでいる。
長瀞付近の荒川沿岸の岩盤上や、稀には転石上に、大小さまざまの甌穴が認められるが、ここの甌穴は、その規模の大きいことで日本一の定評がある。直径上部一.八メートル、中〜底部一.四メートル、深さ四.七メートルである。
岩質は緑泥片岩で、甌穴の位置は現在の河床より約七メートル高く、穴は垂直でなく、上流に傾いていることと、底部の中央部が高く周辺がくぼんでいることが注目に価する。
発掘の際、甌穴をうがつ原因と思われる大きな玉石一五〇箇のほか、洪武通宝(中国の貨幣=約六〇〇年前)二枚が発見された。

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'08 5/29



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