(わかみこだんそうどうおよびだんそうぐん)
若御子断層洞及び断層群
秩父市荒川上田野
埼玉県指定天然記念物
昭和三十五年三月一日指定
昭和三十三年に調査されたこの断層洞は、秩父層群に属するチャートの中に存在するもので、ほかには例を見ない断層による大きな洞窟である。
若御子断層洞は、約一五〇〇万年前に堆積した秩父盆地の断層の地層と、約一億五〇〇〇万年前の奥秩父山地の秩父層群との境界をなす日野断層に生じたものである。
日野断層全体の落差は、一〇〇〇メートル以上に及び、地層がずたずたに切られ、多くの断層がみられる。岩が砕けた断層破砕帯には、断層角礫や断層粘土がみられる。現在の断層洞は、断層角礫などが地下水によって流されてできた空洞であると考えられる。
この付近に見られる日野断層や断層洞は、秩父盆地形成の一端を物語っており、地質学的に重要である。
(図)
若御子断層洞断面図(24KB)
最上部見取り図(縦断面)(9KB)
若御子山遊歩道